フランス製の版画用紙です。銅版以外にリトグラフでも良く使われます。
頑丈で固い強い紙で、銅版に使った場合、アクアチントなどの調子はそれほど取らないけれど、エッチングの線はバッチリ刷り取ります。
ただ、雁皮刷りなどを行うときに、糊が利かず雁皮が剥がれてしまうなどのトラブルがあるため、白黒の版画を制作して雁皮刷りを行う作家にはハーネミューレの方が評判がいいようです。
私は色版画を作っていて雁皮刷りを行わないのが普通なのでアルシュを愛用しています。
2,3版いっぺんに刷り重ねても、紙の表面が破れたりしません。
ドイツ製の紙で、アルシュに比べると少し柔らかく薄い紙です。
銅版画を刷るには最も適している紙で、どんな調子でも良く刷り取ります。雁皮刷りにも相性が良いです。
フランス製の紙です。
アルシュよりも少し紙の目が平らな感じです。エッチングもアクアチントも無難に刷り取ります。
リトグラフにもよく使われます。
洋紙の場合、紙の端っこに「透かし(ウォーターマーク)」というものが入っています。
アルシュなら「ARCHES FRANCE」BFKなら「BFK」という文字が、紙を光に透かしてみると読めるはずです。この文字が、正しく読める方が紙の表。逆さなら裏です。
刷るときには当然表に刷るわけですねー。
ところが!ハーネミューレ紙だけは、これが逆で、文字が正しく読めるほうが裏面になっているようです。
間違えないように気をつけましょう〜(^^;)


これは日本製です。(笑)
ちり紙のような薄さの紙ですが、和紙特有の強さがあって、水に濡らしても破れにくく丈夫です。
刷りに使うときは、ハーネミューレなどを台紙に使い、画面の所だけ雁皮紙に刷って台紙に貼り込むような形をとります。
これを「雁皮刷り」と言いますが、日本の作家は多くがこの雁皮刷りを行っています。
ハーネミューレだけに刷るのに比べて、すべてにおいて刷り取りが良くなります。メゾチントなど、調子が命!の銅版画に良く使われます。
薄黄色の雁皮が一般的に使われますが、雁皮紙を水色、オレンジ色などに染めた「色雁皮紙」も和紙の店で市販されており、これは画面全体に貼り込む他に、部分的に切って貼り込んだりもします。
雁皮刷りの詳しい説明は刷ってみよう!B.雁皮刷りを参照
雁皮紙を指でそろそろと撫でてみましょう。
どちらかが「つるつる」、どちらかが「ざらざら」しているはずです。
つるつるな面が表、ざらざらな面が裏です。
雁皮刷りを刷るとき、水に銅版を入れ、雁皮を浮かせてすくい取りますが、この時つるつるな面が下向きになってなければならないわけです。(つまり銅版のインク面に向く)。
プレス機は刷りに不可欠なものです。
しかし、プレス機は、個人で簡単に購入するわけにはいかない代物です。
何しろ重い!大きい!場所をとる!とても賃貸アパートなどには置くことが出来ません。
美術大学を出たての銅版作家がまず直面するのが、プレス機をどこに置くか。または、自宅におけないから、どこへ行って刷ろうか。という問題です。
たいていの人は、プレス機を貸してくれる所を探して刷っているようなので、これから銅版画を始めようと思う人も、取りあえずご近所を探してみて下さい。
公立美術館や青少年センター、個人の版画工房などで使わせてもらえる所が増えています。
公立の施設では、毎週何曜日かにカルチャー講座の一環として工房を使わせてもらえる、といったカタチが多いようなので、お近くの公共施設などを探してみるといいと思います。
ただ、小サイズの「卓上プレス機」というものも、メーカーから出ていますから、 小さいサイズの銅版画しか作らない!という人は購入を考えてみてもいいかも知れませんね。
リンク集に、一般に開放している版画工房の情報を集めて見ました。
参考にして下さい。